秒速段取り
Q-ロックエレメントは、治具の高精度(繰返し3μm以内)な位置決めと、素早いクランプ(固定)を可能にするエレメントです。
●参考例(ネジ式の場合)
※上記はネジ式の場合の参考例です。
製品ラインナップ(Q-ロックエレメント/ピン)
多数個タイプ:繰り返し位置決め精度3μm以内。
●ネジ式
上面操作タイプ
クサビロック式メカロック機構により確実に固定。外径φ45からと小さく、小型治具プレートへの組み込みに適しています。
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型式 | 外形 | クランプ力 | 操作トルク |
QLT19 | 45 | 7kN | 9N・m | |
QLT26 | 58 | 10kN | 11N・m | |
QLT32 | 72 | 16kN | 35N・m | |
QLT40 | 88 | 25kN | 47N・m |
サイド操作タイプ
治具プレート上面からQ-ロックエレメントの操作ができない場合、側面から操作ができます。
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型式 | 外形 | クランプ力 | 操作トルク |
QLTS26 | 70 | 8kN | 23N・m | |
QLTS40 | 108 | 20kN | 80N・m |
早送りタイプ
1回転でクランプすることができ、操作時間の短縮が図れます。
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型式 | 外形 | クランプ力 | 操作トルク |
QLTF19 | 45 | 7kN | 14N・m | |
QLTF26 | 58 | 10kN | 18N・m | |
QLTF32 | 72 | 16kN | 60N・m | |
QLTF40 | 88 | 25kN | 70N・m |
●空圧式
複動(空圧でクランプ)
クランプ・アンクランプ時にエアーを使用。バルブの切り替えで治具の自動交換に対応できます。工場内のエアー配管を利用し、容易にシステムの構築が行えます。
エアーブロー・着座確認付き/立型MC・軽切削向き
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型式 | 外形 | クランプ力 | 使用圧力 |
QLA19D | 54 | 1kN | 0.5MPa | |
QLA26D | 60 | 1.5kN | ||
QLA32D | 72 | 2.4kN |
単動(バネでクランプ)
クランプ時はバネ、アンクランプ時のみエアーを使用する為加工中は配管の切り離しが可能です。工場内のエアー配管を利用し、容易にシステムの構築が行えます。
エアーブロー・着座確認付き/立型MC・軽切削向き
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型式 | 外形 | クランプ力 | 使用圧力 |
QLA19S | 72 | 1kN | 0.5MPa | |
QLA26S | 79 | 1.5kN | ||
QLA32S | 92 | 2.1kN |
●油圧式
複動(空圧でクランプ)
クランプ・アンクランプ時に油圧を使用。バルブの切り替えで治具の自動交換に対応できます。
エアーブロー・着座確認付き/強力クランプで重切削向き
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型式 | 外形 | クランプ力 | 使用圧力 |
QLH26D | 60 | 3kN | 5MPa | |
QLH32D | 72 | 7kN | ||
QLH40D | 88 | 10kN | ||
QLH48D | 105 | 16kN |
単動(バネでクランプ)
クランプ時は皿バネ・アンクランプ時のみ油圧を使用。クランプ中の油漏れ、温度変化・断線などのトラブルがありません。
エアーブロー・着座確認付き/強力クランプで重切削向き
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型式 | 外形 | クランプ力 | 使用圧力 |
QLH26S | 60 | 3kN | 5MPa | |
QLH32S | 72 | 7kN | ||
QLH40S | 88 | 10kN | ||
QLH48S | 105 | 16kN |
基本レイアウト
空圧・油圧用配管例
●マニホールドタイプ | ●外部配管タイプ |
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●特長
位置合わせ | ||
ロケートブッシュの位置合わせは、親治具プレートと子治具プレートを締結後、ロケートブッシュ取付ボルトを上面から固定することにより、取付ピッチ精度の複製が何枚でも容易に行えます。 (親治具にあわせて子治具の位置あわせを行います。) |
![]() 子治具プレート上面側からブッシュを取付ボルトで仮締めします。 |
![]() Q-ロックエレメントで親治具プレートと子治具プレートを締結後、ブッシュ取付ボルトを本締めします。 |
Q-ロックエレメント ネジ式・油圧式・空圧式の使い分け
●治具設計・製作の難易度
●クランプ力
●初期費用
●治具交換時間(効果)≒自動化
ネジ式に向く使用方法 | ・初期費用を抑える必要がある場合(例.旧製品のアフターパーツ治具) ・既設のマシニングセンタに後付をする場合 ・治具の交換頻度が少ない場合 |
油圧式に向く使用方法 | ・交換頻度が多い場合(多品種) ・夜間、休日稼動を行いたい場合(自動化) ・ワークサイズが大きい場合(門型マシニングセンタ) |
空圧式に向く使用方法 | ・交換頻度が多い場合(多品種) ・夜間、休日稼動を行いたい場合(自動化) ・ワークサイズが小さい場合(#30型マシニングセンタ) |
機械の稼動率アップ
●簡単&短時間&高精度な治具段取り替え作業の実現により、機械稼動率がアップ!!
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Q-ロックエレメント無し(都度) | Q-ロックエレメント有り | |
芯出し必要!! | 精度確認不要!! | |
熟練作業員による芯出し作業が治具交換のたびに必要 | 2面拘束で繰り返し位置決め精度3μm以内!つまり、一度治具の芯出しを行うことで2回目からは不要となります。 |
段取り時間を短縮!
●治具段取り時間を50~70%短縮可能!!
外段取り化による作業性・稼働率アップ!!
●大形マシニングセンタの外段取りで機械稼働率UP!
こんな場面でご活躍いただいています。
●ツーリングブロックの交換
●ゆりかご治具プレートの交換
●5軸MC or RT等特殊治具交換
●小ジグ交換
●小物ワーク交換
●大物ワーク交換
取付け手順
ピンとブッシュのご確認
Q-ロックエレメントピンは、『ロケートピン』『ダイヤピン』『クランプピン』に分けられます。
それぞれの特徴をご確認の上、ご使用ください。
●ロケートピンRP(xy方向の位置決め+Z軸の位置決め+締付) ●ダイヤピンDP(回転方向の位置決め+Z軸の位置決め+締付) ●クランプピンCP(Z軸の位置決め+締付) ●ロケート・ダイヤピンにはロケートブッシュ(RB)を使用してください。クランプピンにはクランプブッシュ(CB)をご使用ください。 |
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※治具プレート搬入出時、プレートが傾かないようにしてください。プレートが傾いた状態で搬入出を行うと、Q-ロック本体の破損に繋がります。水平に搬入出ができるようにラフガイドに設置をお願いします。
相手部品の加工と取付け方法
1.ピン・ブッシュの取付け穴寸法は、カタログ及び取扱い説明書に従ってください。
2.ベースプレートのピン穴ピッチと治具プレートのブッシュ穴ピッチの寸法差は±0.01以内としてください。(図1)
3.治具プレートのブッシュ用穴ピッチ差が±0.01以内に加工できない場合は、次の手順で行って下さい。
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①ブッシュの取付け穴をピッチの誤差分大きく加工して調整代を持たせてください。 | ②ピンをベースプレートに固定してください。 |
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③治具プレートにブッシュを取付けてください。ブッシュ取付けボルトは、仮締めの状態にしてください。 | ④ベースプレートに取付けたピンに、仮締めされた治具プレートのブッシュを挿入し、ピン用のクランプボルトを締付けてください。その後、ブッシュ取付け用ボルトを締め付けてください。 |