使用例・使用説明

特長

ナベヤの5軸マシンバイスには以下の特長があります。

特長1.少ない掴み代で主軸の干渉を回避して多面加工できます

特長2.ワークを中心位置に合わせやすい

口金上面の目盛りで、ワーク位置をバイスの中心に合わせやすく、段取り時間を短縮します。

■目盛りの振り分け法

　口金中心0点として、ハンドルの手前側と奥側で振り分け寸法を変えています。
　手前側：左右に5㎜振分け、10㎜刻み
　奥側　：左右に10㎜刻み

■中心の位置合わせ法

　ワーク幅に合わせて目盛り位置合わせ。例）ワーク70㎜の場合、目盛り35㎜合わせ。
　事前にワーク中心にケガキ（印）、中心目盛りの0点合わせ

特長3.開き位置が合わせやすい

本体側面の目盛りで、バイスの開き位置を調整しやすく、段取り時間を短縮します。

■目盛りの振り分け寸法
　本体中心0点として、左右に10㎜刻みで刻印してあります。

■中心の位置合わせ方法
　クランプ方向のワークサイズに合わせて目盛りで位置合わせ。例）ワーク100㎜の場合、目盛り50㎜合わせ。

使用例

5軸加工機での単品加工	ロータリーテーブル用の汎用ジグに	横形MCでの多数個取りジグ例	干渉が少ない長尺ワーク加工用ジグ

 部品構造図

使用方法

スピンドルユニット側面の六角穴に別売りの「マシンバイスシリーズ　ハンドル」（以降、ハンドル）を使用またはトルクレンチを挿入して操作します。 ハンドルまたはトルクレンチの回転操作で口金がバイスのセンターに向かって前後移動をし、ワークをクランプ/アンクランプします。

精度規格

センタリング精度

センタリング精度とは、クランプ時のワークの中心がバイス底面のピン/ガイドブロックの中心からどれくらいズレているかを指します。弊社の5軸マシンバイスのセンタリング精度は±0.02です。（同一ワークでの測定）

繰り返し位置決め精度

繰り返し位置決め精度とは、同じ位置に同じ方向から繰り返し位置決めを行ったときに、どれだけ誤差が生じるかを表した数値です。 弊社の5軸マシンバイスの繰り返し位置決め精度は±0.01です。
※精度について センタリング精度・繰り返し位置決め精度ともに、平行平面が出たワークを口金中央部で測定したときの精度です。 （●印：測定点）

 

口開きの拡大

ワークサイズが大きくなった場合に、口金を反転すれば開きを大きくできます。

口金反転方法
口金取付用ショルダーボルトを取り外し、口金を反転し締付・固定。

口開き寸法
平面部 ： F-1
グリップ部　： F-2
グリップ部（口金反転時）： F-3

№ F-1 F-2 F-3 5AU  75-130 5～59 10～64 50～106 5AU  75-170 5～99 10～104 50～146 5AU125-230 0～132 7～139 83～205

●口金の変更

ワークの材質、形状に合わせて口金を変更することができます。
詳しくは「5軸マシンバイス　口金」ページをご確認ください。

取付方法

機械テーブル、治具に位置決め、取付します。
位置決めは、ノックピンまたはガイドブロックのタイプから選定します。
取付は、六角穴付きボルトまたは取付クランプで締付、固定します。
機械テーブルのタップ穴やT溝位置が合わない場合は、専用の取付プレートをご準備ください。
弊社にて特注対応で製作も承ります。

機械テーブルがタップ穴の場合は、専用の取付プレートを製作してください。 （特注で製作も承ります。）	治具ベースに直付けの場合は、ベース側にバイス本体の位置決め用と固定用に加工を行ってください。 （本体の固定は4箇所）	機械テーブルがT溝の場合は、付属のガイドブロックで位置決めを行い、側面の溝を利用して固定をしてください。

ノックピンでの取付・位置決め

■位置決め方法
お手持ちの治具にノック穴の追加工を施し、ノックピンを挿入します。
マシンバイス本体の位置決め穴にノックピンを望ませて位置決めします。

■取付方法
以下の方法で固定ができます。
①上面から六角穴付きボルトで締付、固定
②下面から六角穴付きボルトで引き込み、締付、固定
③取付クランプで締付、固定

■取付部品
ノックピン、取付ボルト、取付クランプは付属しておりません。
以下の取付部品一覧表をご確認のうえ購入ください。

[取付部品一覧表]

№	ノックピン		取付ボルト		取付クランプ
	ピン径	№	ねじサイズ	№	適合T溝巾	ねじサイズ	№
5AU  75-130P1	φ10	PKR10020A	M6	SKS06020	14	M12	BCS14C
5AU  75-170P1	φ10	PKR10020A	M6	SKS06020	14	M12	BCS14C
5AU125-230P1	φ10	PKR10020A	M8	SKS08020	18	M12	BCS18H

 

■取付加工寸法
取付方法に合わせて、製品型式ごとの加工寸法図に準じて追加工してください。

取付 方法	上面からボルト止めの場合			下面からボルト止めの場合	取付クランプ使用の場合
5AU75 -130P1
5AU75 -170P1
5AU125 -230P1

●ガイドブロックでの取付・位置決め

■位置決め方法
機械テーブルのT溝、または治具に追加工したガイド溝へ、付属のガイドブロックを望ませて位置決めします。

■固定方法
以下の方法で固定ができます。
①上面から六角穴付きボルトで締付、固定
②下面から六角穴付きボルトで引き込み、締付、固定
③取付クランプで締付、固定

■取付部品
ガイドブロックは本体に付属されています。
取付ボルト、取付クランプは付属しておりません。取付部品一覧表をご確認のうえご購入ください。
※取付ボルトは上面からボルト止めする場合のものです。
　下面から引き込み、固定する場合は、プレート厚みなどに合わせて首下長さを変更してください。

[付属ガイドブロック一覧表]

№	ガイドブロック
	巾	№
5AU  75-130GB1	14	5AUGB14-14
5AU  75-170GB1	14	5AUGB14-14
5AU125-230GB1	18	LTGB18-18

 

[取付部品一覧表]

№	取付ボルト		取付クランプ
	ねじサイズ	№	適合T溝巾	ねじサイズ	№
5AU  75-130GB1	M6	SKS06020	14	M12	BCS14C
5AU  75-170GB1	M6	SKS06020	14	M12	BCS14C
5AU125-230GB1	M8	SKS08020	18	M12	BCS18H

 

■取付加工寸法
取付方法に合わせて、製品型式ごとの加工寸法図に準じて追加工してください。

取付 方法	上面からボルト止めの場合	下面からボルト止めの場合	取付クランプ使用の場合
5AU75 -130GB1
5AU75 -170GB1
5AU125 -230GB1