定盤とは


定盤とは
定盤とは、機械部品の加工・組み立ておよび検査における「基準平面」として用いられる台のことを指します。
基本的に定盤は極めて平坦であり、その表面は正確に検証され微妙な偏差も検出できるため「基準平面」として使用されています。
形状は長方形または正方形の表面をもち、その平面は「機械加工」「きさげ」または「ラップ仕上」等により、正しい平面に仕上げられています。
近年、その用途は自動車やエンジン等の振動テスト、音響計測など多様化しており、防振機構など多様な機能が求められてきています。
定盤の種類
用途
定盤は使用用途によって、材質・平面度等の必要な要件が異なります。
使用用途と適した定盤
試験用
検査・測定用
工作・組み立て用
材質
一般的に鋳鉄製と石製が多く用いられています。
鋳鉄製
・重量物の設置で衝撃が想定される
・対象物が平面かつ水平にスライドさせる動作でのリンキングを防止する
・固定などによって荷重が大きく掛かる
・用途に合わせてタップ穴やキー、T、ケガキ溝が必要
石製
・温度変化で平面度の影響を受けたくない
・大きな面積に対して高精度な平面度が必要
・メンテナンスフリーの要望(防錆グリス塗布の作業レス)
・クリーン環境条件
材質による各定盤の特長
| 鋳鉄製 | 石製 | |
|---|---|---|
| 耐摩耗性 | 〇 | ◎ |
| 耐蝕性 | △ | ◎ |
| 減衰性 | 〇 | △ |
| 平面の修復性 | 〇 | △ |
| 追加工性 | ◎ | △ |
| 反吸着性 | ◎ | 〇 |
| 温度変化による影響されにくさ | △ | 〇 |
平面度
定盤の「平面度」は測定値の信用性に影響します。
特に検査・測定用で定盤を使用される場合は、平面度が要求精度を満たしているのかを確認する必要があります。
平面度の許容範囲はJIS規格により0級、1級、2級の3等級に区分されています。
| 0級 | 最も高精度の等級を示しており、温湿度が管理された精密な測定室や工場での検査、基準面として主に用いられます。 |
|---|---|
| 1級 | 一般的な工場、インラインでの精密部品の測定、組み立てにおける基準面として主に用いられます。最も多く使用されている等級です。 |
| 2級 | 組み立てやケガキ作業などの作業用の平面として主に用いられます。 |
平面度
平行二平面の間隔が最小となる間隔の寸法で表す。
平面度の許容差と等級

| 定盤の等級 | C1 | C2 |
|---|---|---|
| 0 | 0.003 | 2.5 |
| 1 | 0.006 | 5 |
| 2 | 0.012 | 10 |
※対角線の長さは、最も近い上の100mmに丸めた値です。
0と00級は0.5μm、1級は1μmに近い方の値に丸めてあります。
各定盤の等級
| 等級 | JIS規格 | 0級 | 1級 | 2級 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 社内規格 | 00級 | A級 | B級 | 機械仕上 | |||
| グラナイト精密石定盤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| JIS型精密検査用定盤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 箱型定盤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| (参考) 600×600の平面度(μm) | 2.5 | 5 | 10 | 21 | 42 | 66 | |
据え付け方法の種類
設置場所や使用方法等により、据付も大きく異なります。
防振マウント
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| マウント |
①搬入 ②接地面のレベル出し ③設置 |
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| 定盤 | ④搬入 ⑤レベル出し ⑥マウントと固定 |
|
| 備考 |
設置後のマウント拡張性を考慮して 作業スペースを確保した設置が望ましい。 |
調整ボルト / 架台 / アンカー
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| マウント |
①搬入 ②アンカー打設 ③レベル出し ④アンカー・架台固定 ⑤コンクリート埋戻し~養生 |
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| 定盤 | ⑥搬入 ⑦架台と固定 ⑧レベル出し ⑨(コンクリート埋戻し) |
|
| 備考 |
床と一体になった架台と内蔵ジャッキで レベル出しを行うため高精度で設置ができる。 |
調整ボルト / アンカー
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| マウント |
①定盤の搬入 ②アンカー打設 ③レベル出し ④コンクリート埋戻し~養生 ( レール ) |
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| 備考 |
架台方式に比べ工期が短い。 |
調整ねじ
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| アングル台 |
①設置 ②レベル出し |
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| 定盤 | ③アングル台に設置 ④レベル出し |
|
| 備考 |
定盤に付属する調整ねじで調整ができる。 |
レベリングジャッキ付アングル台
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| アングル台 |
①設置 ②レベル出し |
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| 定盤 | ③アングル台に設置 ④レベル出し |
|
| 備考 |
アングル台に付属する調整ジャッキで調整ができる。 |
レベリングブロック
| 操作手順 | イメージ | |
|---|---|---|
| レベリングブロック |
① ( アンカー基礎固定 ) ②設置 |
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| 定盤 | ③設置 ④レベル出し ⑤ ( アンカーと固定 ) |
|
| 備考 |
工期が短い。 |
直置き
|
土間、または固定台などへ直置きする場合はガタつきがないよう、 シムで調整。 |
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メンテナンス方法
定盤は表面の「平面度」が重要なため、使用後の清掃に加えて、長期間使用しない場合でも定期的に清掃することが重要です。
鋳鉄製定盤
もし錆が出てしまった場合は錆び取り剤の使用や油砥石での研磨が有効です。
最後の仕上げは、油をふき取った後に砥石で軽く磨いてください。
砥石が適度な目つまり状態になって余分に研磨することを防ぐ効果があります。
石定盤
また、硬いように見えますが砂埃状の埃は大敵です。
砂埃は研磨砥粒と同じで、定盤の基準面を削ってしまうため、使う前に上面を空拭きして埃を取り除いてください。
また油類や溶剤などが付いたときは、石定盤用の水性クリーナーとウエスを使用して清掃ししてください。
なお、砥石掛け、メンテナンス、経年変化によって平面度が悪化した場合は、再研磨によって平面度を確保できます。(一部の条件を除く)
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設計技術力
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構造解析
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振動解析
(シミュレーション) -

機構設計
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防錆処理
製造技術力
創業以来培った鋳造・加工技術で確かな品質の製品をご提供します。
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自社鋳造
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最適なリブ構造
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機械加工
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溶接構造部品
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