振動対策の製品はさまざまありますが、なぜ振動を抑制できているのでしょうか?
ここでは、弾性と粘性の機能や役割、どのような振動対策に効果的か分かりやすく解説します。
弾性は、押しつぶしや引っ張りなど力を加えている時に生じた伸び縮みが、力を除くと元に戻る性質です。
粘性は、伸び縮み時に動きに対して抵抗が生じる性質です。これらの性質は除振・防振製品に利用されています。
また、ある物体を押しつぶした際に、元の形状に戻るか戻らないかで弾性の有無を理解することができます。
元の形状に戻るものは弾性があり、元の形状に戻らないものは弾性がないと言えます。
そして、弾性と粘性の組み合わせにより、元の形状に戻ろうとする早さや機能も変わります。
弾性と粘性の除振・防振製品における役割を説明します。
除振・防振製品には、「弾性要素」と「減衰要素」が内部に組み込まれています。
弾性要素は弾性を持ち、力を加えて伸び縮みさせると元の形状に戻ろうと力を蓄えます。
振動を与えた時も同様で、振動が対象に伝える力を一時的に蓄えます。
また減衰要素は粘性を持ち、力を加えられた物体の動きに対して抵抗を生じます。
その抵抗により、物体の運動は熱に変換され、吸収されます。
この弾性要素と減衰要素を組み合わせると、振動として対象に伝わる力を弾性要素が蓄え、減衰要素が小さくします。
これにより、振動が抑制されます。
電子顕微鏡や半導体製造装置,各種精密検査・測定機の除振に使用されるばねマウントには、コイルばね(弾性要素)と減衰材(減衰要素)が内部に組み込まれています。
これらを調整することで、振動を取り除き、かつ揺れを早く抑えられるように設計しています。
その他、ゴム製のエアベローズ(弾性要素)と油の粘性を利用したオイルダンパー(減衰要素)の組み合わせや、単体でどちらの要素も兼ね備えたウレタンパッド(弾性要素&減衰要素)などが例に挙げられます。
そもそも振動とはどのようなところから発生し、どのような影響を及ぼすものか、また、対策の除振と防振の違いや内容を分かりやすく解説します。
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ここでは、「周波数」と「変位(振幅量)」について事例を交えて分かりやすく解説します。
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対策したけど効果が無い、悪くなった要因の一つとして、共振という現象があります。
ここでは、共振という現象に関わる固有振動の理解も含めて分かりやすく解説しています。
対策したけど効果が無い、悪くなった要因の一つとして、重心位置が高いことによる揺れの障害があります。
ここでは、振動ではなく、揺れの対策について分かりやすく解説しています。
対策したけど効果が無い、悪くなった要因の一つとして、対象機器などの剛性がないことによる揺れの障害があります。ここでは、振動ではなく、剛性の有無による影響の違いや対策のポイントを分かりやすく解説しています
お客様から相談を受けた振動対策の事例をご紹介します。ナベヤの除振・防振製品を使ってどのような対策ができるのか、振動問題でお困りの方はぜひ参考にしてください。