ロボット導入を検討中のお客様に対して、ナベヤのマシンバイスとの組み合わせをご提案。丸形ワークの生産量増加と完全自動化を実現した事例です。
愛知県/ 機械部品製造メーカー様
お客様は納入先から加工ワークの生産量を増やすよう依頼されました。ワークはゆりかご治具付き立形マシニングセンタで加工しており、手作業でセットしています。また、ワークの形状が丸形から角形に変わる際には治具プレートを交換して対応していました。
増産するにあたって、加工設備や人員は増やす余裕もなく、治具もワークをクランプするチャックを増やすスペースがないため、一度に加工できる数を増やすことが出来ませんでした。
そこで、何か良い方法はないかとのご相談をいただきました。
当時、お客様ではワークの搬入出にロボット導入を検討していました。そこで当社では、ロボットを活用したワーク搬送やクランプ工程に最適化したマシンバイス「ネオ グリップ(空圧式)」の導入による完全自動化と24時間運転をご提案しました。
「ネオ グリップ」はコンパクトサイズでコストパフォーマンスがよく、ラインへの組み入れが容易です。
また、バイスの口金を交換するだけで丸形ワークにも角形ワークにも対応でき、作業者がクレーンなどを使って治具プレートを交換する必要がなくなりました。もちろん使用していない治具の保管スペースも不要です。
製品名 | ネオ グリップ(空圧式) |
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特長 | ロボットを使用したワーク脱着、クランプ工程の自動化に最適なバイスです。 エアーで強力かつ高精度なクランプが自動で行えます。 (締付力14kN(0.6MPa時)、繰返し位置決め精度±0.02) ワークは常に中心位置でクランプでき、プログラム作成の手間が省けます。(クランプストローク 片側3mm) 作動用の空圧配管は側面または底面のどちらからでも可能です。 |
ロボットがワークを自動搬送して「ネオ グリップ(空圧式)」が自動クランプ/アンクランプすることで24時間稼働が可能に。従来の一日当たりの生産量が20個から、導入後は60個と3倍になりました。また、ワークのセッティング担当者が他の作業を行なえるようになり人材活用の効率化にもなりました。
加えて、加工スペースや複雑なワーク形状、治具の保管場所の確保と言った、様々な課題の解決にもつながりました。