奈良県 / 機械部品製造メーカ様
工作機械に標準装備で取り付けられていたノズルが加工中に動いてしまい、刃先に切削油が当たらず、ドリルが焼き付いてしまう問題が発生していました。ドリルが焼き付いてしまうと、ドリルや加工途中のワークの損失はもちろん、これに関わった時間や設備も大きな損失となります。
工作機械に備え付けのノズルは特に高圧に弱く、切削油の噴射位置が保持できない場合があるとよくご相談をいただきます。
今回ご紹介する事例では、もともとクランプ部品を見直してワークの着脱時間を短縮したいというご相談でしたが、お話を伺ううちに先程のノズルの問題も現場で発生し、機械稼働率の妨げになっていたことが確認できたため、この問題を一度に解決する液ダレ防止型のノズルをご紹介することになりました。
既存のノズルから交換の手間を省くため取付タップサイズが同じであった「インサートノズル PM-液ダレ防止型」を導入しました。ナベヤのインサートノズルは高圧に強く、加工中に動かないことはもちろんですが、加工終了後、すぐに切削油が止まるため、従来約1.5分間も手を止めていたワーク交換の合間の時間が無くなり、もともとの課題のワークの着脱時間の短縮も解決できました。
製品名 | インサートノズル |
---|---|
特長 | 10Mpaの高圧タイプで逆止弁による液ダレ防止型です。 ノズル部分が外れる2分割構造のため、メンテナンス性に優れていて、ノズル角度の調整ができます。 場合によっては別売のチューブやスプレーチップを取付けることで、工作機械や用途に合わせたカスタマイズも可能です。 |
高圧に強い製品のため作業中に動くこともなく、当てたいポイントに確実に切削油が当たるようになり、ドリルの焼き付きの問題が解消されました。
また、加工が終わった後にすぐにワークの交換に取りかかれるようになり、機械の停止時間も短縮することができました。