事例で解決!治具選び

【5軸加工機用の多数個取り治具で生産数が1.5倍に!】設備を変えずに生産数を増やしたい

5軸加工機用の多数個取りバイス治具を使用して生産数1.5倍!

岐阜県 / 機械部品製造メーカ様

どんな問題が起きていた?

日当たり16個の生産計画のもと、小型マシニングセンタに傾斜CNCロータリーテーブルを設置して加工を行っていましたが、納入先からの要望で日当たり24個まで生産数を増やす必要が出てきました。

社内の他の機械での検討や、協力会社様にも相談をしましたが設備に空きがなく、現状と同じ設備を使い、治具の見直しで対応できないか相談を受けました。

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現状の治具やワークについて確認したところ、5軸加工機用マシンバイス(1台)を使用しており、最終工程の掴み代分を切り落とすまでの加工時間は1個当たり25分、加工前後の清掃や着脱の段取り時間に5分、合計30分かかることが確認できました。16個生産のためにかかる時間は8時間(0.5時間×16個)になります。

現状のバイスの段取り時間の短縮だけでは、生産数を1~2個増やせる程度と考えられ、夜間の空き時間を使用して生産数を大きく増やせないか検討しました。そのため5軸加工機や傾斜CNCロータリーテーブルの多数個取り治具として使用されるマイクロバイス付きツーリングブロックを提案しました。

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製品名 マイクロバイス付ツーリングブロック
特長 ツーリングブロックにマイクロバイスを複数配置し、5軸加工機や傾斜CNCロータリーテーブル用の多数個治具として活用できます。バイスを効率良く配置するためのツーリングブロックの形状と嵩上げにより刃具干渉を回避し、広い加工エリアを確保します。マイクロバイスの繰返し位置決め精度は±0.02になります。

対策後の効果は?

8個取りのマイクロバイス付ツーリングブロックに変更したことで、夜間に8個生産できるようになり、日中の16個と合わせて24個になり、納入先の要望通りの個数を生産することができました。
多数個取りになっても従来の5軸加工機用マシンバイスと同様に刃具との干渉も回避できるため、加工時間もトータルで短くすることができ、夜間に生産したワークの段替えを朝一に行っても、日中の生産数は従来通り確保する事ができました。
よって、機械の増設や残業をすることもなく、治具の変更で1.5倍の生産量を達成できました。

また、作業者は1個ずつの段取り作業が無くなり、8個の加工が終わるまでのまとまった時間を確保できたため、CAMによるプログラム作成やスケジュール管理、改善活動などを進められるようになり、職場全体の効率改善にも繋がりました。

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