治具ってすごい!アカデミー

第7回 クランプとアタッチメント

「治具ってすごい!アカデミー」第7回ではクランプとアタッチメントについて解説します。
クランプとは切削などの加工時にワークを固定することです。適正にワークを固定するための方法を学びましょう。

切削加工と加工負荷

「固定」とは加工負荷(切削抵抗)に対しワークの位置ズレが発生しない適正な力でワークを把持することです。
固定する力が弱すぎるとドリルやフライスによる加工時に、ワークが動いて加工不良の原因になってしまいます。

ドリル加工

例えば 材質:鋳鉄・ドリル穴径:Φ20・送り:0.3(mm/rev) > 切削抵抗:3000N

フライスによる面加工

例えば ・材質:鋼材・切込み:3mm・送り:0.2(mm/t) > 主分力:1300N・送り分力:700N・背分力:400N

フライス加工の切削抵抗3分力

主分力:送り分力と垂直に働く力。

送り分力:送り方向に働く水平方向の力。

背分力:軸方向に働く力。

クランプバー

ワークを押さえるクランプバーの形状は多種多様です。
ワーク形状に合ったクランプバーを選定することにより、クランプの範囲が広がります。

アタッチメント

アタッチメントはワーク形状の他に面粗さによって選定されます。仕上面であれば、軟質材、または研削されたアタッチメントが利用できます。
黒皮面などは、すべりにくい形状のアタッチメントの選定が必要です。

ジャッキ、ステップブロック

クランプバーは、一般的にジャッキ及びステップブロックなどの高さ調整ができ、荷重に適合するサポートを使用します。

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