Q-ロックエレメント ピン引込ユニット 空圧単動式
Q-ロックエレメントピン引込ユニット 空圧単動式は、ピンを引き込むことで位置決めと締結を同時に行うことができるユニット製品です。
製品一覧
特長
- 長寿命。200万回の耐久テストクリア
- ステンレスに焼入れを施しているため、耐食性に優れ、密着面の精度を長期間にわたり維持できます。
- 0.23kNの高い締結力/ユニット
- ピンを引き込むことで強固に締結できます。
- 繰り返し位置決め精度20µm以内
- 高い位置決め精度により、位置合わせ・芯出し等の作業時間を短縮できます。
- エアの切り離しが可能
- バネのロック機構でクランプ中はエア供給不要。アンクランプ時のみエアー供給。
- 外径22mmでコンパクト構造
- 省スペースに設置でき、小物ワーク、ロボットハンドなどにもご使用いただけます。
- ピンが挿入しやすいテーパー形状
- ピンの先端がテーパー形状の為、本体の穴にピンが挿入しやすく作業性に優れています。
基本情報
| 能力 | クランプ力 | 0.23KN |
|---|---|---|
| 精度 | 繰り返し位置決め精度 20µm以内 | |
| 機能 | 位置決め・締結 | |
| 動力 | エア | |
| 駆動方式 | 単動式 | |
| シリーズ | 名称 | Q-ロックエレメント |
| タイプ | ホールタイプ | |
| 規制対応 | RoHS | ○ |
| ブランド | 名称 | AMF |
活用例
マシニング加工用のワーククランプ、装置などのユニットの段取り替えの位置決めや締結に活用されています。クランプと位置決めをそれぞれ別製品で行っていたものが集約され、ジグ構成を簡略化することができます。

多面加工用ワーククランプ

ユニット段替え時のユニット

ロボットのハンド交換
機構・機能・性能
ユニット構成
ユニットは、以下の製品で構成されています。

クランプ・位置決め機構・精度
ユニット内部の鋼球が皿バネの力によって張り出され、ピンの先端テーパー部を押し当てることで、ピンが下方向に引き込まれ、0.23kNの力でクランプします。
クランプによって、ピンの外周とホールの内径で位置決め、繰返し位置決め精度は20µm以内となります。
アンクランプ機構
エア供給によって皿バネの力を無くし、ピンのクランプ状態を解除、アンクランプできます。上部から抜き取ることができます。
使用方法
使用にあたっては、以下の条件が必要です。
ピンについて
あらかじめ、交換する対象物(ワークやユニットなど)にタップ穴、位置決め用穴などの追加工とピンの組付けが必要です。事前に加工内容、深さなどの加工条件を確認してください。
ホールユニットについて
エア供給を遮断することでクランプ状態を維持できますが、アンクランプ時に常時エア供給が必要となります。供給圧力は、0.6MPa以上を準備してください。
組合せによる位置決め方向
組み合わせるピンのタイプによって、ユニット単位の位置決め方向が異なります。以下の組合せ表でご確認してください。
|
引き込みユニット |
ピン |
位置決め方向 |
|---|---|---|
| 共通 | ロケート | 垂直・水平 |
| クランプ | 垂直 | |
| ダイヤ | 垂直・回転方向位相 |
組合せによる位置決め方向
組み合わせるピンのタイプによって、ユニット単位の位置決め方向が異なります。以下の組合せ表でご確認してください。
| 配置方法 | 備考/説明 | ||
|---|---|---|---|
| 数量 | レイアウト | 取付側サイズ例 | |
| 2ユニット |
ロケートピン…1ユニット |
30×50 50×100 100×200 |
注意事項
W1の方向から荷重が加わる場合は、荷物の大きさによりジグプレートが移動する可能性があります。 |
|
ロケートピン…2ユニット |
|||
| 4ユニット |
ロケートピン…1ユニット |
100×100 150×150 200×200 |
段替え時の着脱性を高める場合はロケートピンのユニットを増やすことで多方向からの負荷に対しての変位を抑えることができます。ただし、取付ピッチ間の加工精度によって取り外しが重くなる場合があります。 |
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ロケートピン…2ユニット |
|||
|
ロケートピン…4ユニット |
|||
| 5ユニット~ |
ロケートピン…1ユニット |
100×300 150×300 200×300 |
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