クランプピン CPA-0610-2
【導入前の課題や問題】
基盤サイズごとに専用ジグを製作していた。ただサイズも多く、あわせて治具数も多くなり、使わない治具の管理や保管方法が問題に上がった。
【対策と導入後の効果】
治具の汎用性を考え、T溝入りのプレートを製作した。これに位置決めピンを組み込んだブロックと、基盤のクランプ用にCPA-0612-2を組み込んだブロックを製作し、ワークサイズにあわせて調整できるようにした。1つの治具で様々なサイズのワークが測定が出来るようになり、使わなくなった治具を処分できた。
クランプマスターバイス EVS100-4
ボール盤作業で、ハンドルを回すバイスを使用していたが、ワーク数量も多いため、作業性アップと作業者への負担軽減を改善テーマにした。
レバー操作だけでクランプができるクランプマスターバイスに変更して、「ハンドルを回して固定」から「ハンドルを押して固定」に変わり、作業時間が50%も早くなった。作業者の負担も、従来はワークを外すときやクランプをするときに力が必要だったが、クランプマスターバイスに変更後、軽い力で良くなり、負担の軽減につながった。
マグネットチャック MTB608HDマグワークサポート MWS-R76A-45
ワーク素材の歪みが大きく、歪み取りに時間がかかっていた。また上下面の面削で側面をクランプするとクランプ歪みが出てしまい、さらに、ワーク中央にサポートジャッキが入らず、加工中にビビりが入っていた。
ワーク素材の歪み取り時間の短縮、クランプ歪みの解消のため、マグネットチャック5枚にマグワークサポートを並べて、機械テーブルへ設置した。歪みの取りにかかっていた時間がワークサイズによっては70%削減出来た。さらにクランプ時間の短縮のため、オペレーターがワークの周りを移動せずにクランプすることとし、マグネットチャックのケーブルを1ヶ所に集約。クランプ作業だけで15分から3分に短縮された。ワーク中央もマグネットチャックで確実に吸着、サポートが出来るようになり、加工中のビビりも解消された。
測定機用治具システム MJIGS-8E アルミサブテーブル ALSB4555
測定時間の短縮をテーマに、治具の見直しを検討した。測定するワークの数量が多い為、専用治具の製作を行っていたが、類似ワークも多く、あわせて治具の保管場所にも困っていた。(製作コストと時間ロス、スペースの無駄)
本当に専用治具が必要かどうか、購入した測定機用ジグシステム MJIGS-8Eで実際に組み立ててから判断をするようになった。これで対応できるものは、治具製作を止めて、必要な場合のみ専用治具の製作とした。セット内容がコンパクトのため、保管場所の問題もなく、使わない治具の処分を行った。
フレックスサポート FLS88R
球面なワークやバランスが悪いワークが多く、機械加工で使用するジャッキやクランプで都度、治具構築をしていた。ただワークによって30分以上かかる場合もあり、効率が非常に悪かった。
ピンがワークに沿ってくれるフレックスサポート採用した。ワークの安定性も良く、単純にワークを置いてレバーを回すだけなので、治具構築時間が無くなった。ワークが大きい場合も、4角にフレックスサポートを並べるだけなので治具に悩むことが無くなった。
インサートノズル TJ2B-4
機械に取り付いていたノズルでは加工中にが緩み、狙ったポイントに切削油が当たらず、ドリルが焼き付きついて、加工不良になった。
カタログより、取付サイズが同じインサートノズルTJ2B-4を選定した。取付も全く問題なく、社内で製作する手間を考えると、購入品の方が安くできた。また加圧に強いため途中で曲がることもなく、ポイントに確実に当たるようになった。
オートレベル調整式防振定盤 TMT1828+複合マウント
試験用定盤の階上設置に伴い、アンカー固定を行う定盤では試験振動が建屋に伝わり、階下の部署から苦情が出ていた。あわせて建屋へのダメージが懸念されていた。
振動を伝えないため、アンカー固定方式から、防振ユニットを組み込んだ防振定盤を採用した。床下に振動が伝わらなくなり、苦情が無くなった。
アンカー固定を行う定盤で駆動試験を行っていたが、縁切りをしていたにも関わらず、隣接した定盤へその振動が伝わっていた。このため、試験結果に影響が出ることから、互いに時間調整を行い作業を行っていた。
振動を伝えないように、アンカー固定式定盤から、防振ユニットを組み込んだ防振定盤に変更した。振動が隣接する定盤に伝わらなくなり、時間の制約が少なくなった。
防振フット BFH075D13025
ライン化している自動搬送の振動対策をゴム材料で行っていたが、油回収装置が無く、足に油に浸かる為、ゴムがすぐにへたってしまい、定期交換が必要だった。
油への耐性があるゲッツナーパッドを使用した防振フットに交換したところ、性能の低下がなく、定期交換が不要になった。
フット型防振マウント VFM130
工作機械の加工振動が伝わり、測定のエラーやバラつきが発生した。
足元にフット型防振マウントを設置した。加工振動が遮断でき、エラーが発生しなくなった。振動による中断がなくなったため、作業性も向上した。
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