クランプ部品には単独でクランプが可能な複数の部品から構成されている「クランプユニット」と、機能ごとの最小部品で構成されている「クランピングパーツ」の2種類があります。
ここではクランピングパーツを選定するポイントをご紹介します。
クランピングパーツとは、”締付け具”の構成が可能な最小単位の部品です。組合せが自由でワークに対する本締め機能以外にも補助締め(仮押し)、ガイド部品の幅広い用途に使用できる部品です。
ねじ部の締付け、又は送り用に使用されます。
状況に合わせて選定してください。
締付け面に対する保護のほか、スプリングなどの傾き防止にも使用されます。
ワークを押え込む部分の形状は多種多様です。
形状にあったクランプバー又は、それに必要なアタッチメントを選定することによりクランプの範囲Gが広がります。
アタッチメントは面形状の他に面粗さによっても選定が必要です。
仕上面であれば、軟質材、または研削されたアタッチメントが利用できます。黒皮面などは、すべりにくい形状のアタッチメントの選定が必要です。
一般的にクランプは、ジャッキやステップブロックなどの調整ができるもので、荷重に適合するサポートを使用します。
また、サポート用のネジ穴があるクランプバー、サポートとの一体型( レッグクランプ) も用途に合わせてお選びいただけます。
ワークの高さとクランプ力により発生する荷重を考慮して、ジャッキを選定する必要があります。
※耐荷重、受け高さの数値は参考値です。詳細な数値は各製品ページを参照ください。
使用目的により様々な使い方が可能です。
薄物ワークなどを加工する場合、加工条件によって、ワークに振動(ビビリ)が生じる場合があります。加工を続けた際、仕上面の精度不良、あるいは刃物が損傷する恐れがあります。
この場合、振動を防止できる場所にエレメントを配置する必要があります。振動を防止するには、発生場所をサポートする必要があり、主に調整機能を持ったエレメントを使用します。
ジャッキなどでも代用できますが、ワークの設置後、調整によっては、ワークの歪み・位置決めの精度の低下を招く恐れもあります。
確実にサポートするエレメントとして、スプリング式があります。
この方法は、スプリングのストロークと力でワークと密着させ、その状態でロックすることにより安定したサポートができます。